夜久野第九WEB記念館
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夜久野ふれあいプラザ
夜久野地域公民館(夜久野ふれあいプラザ)のご案内
〒629-1304
福知山市夜久野町額田19-2
電話:0773-37-1188
FAX:0773-37-5002
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お知らせ
閉講にあたり(date.2012/3/14)
2011年5月14日から2012年3月14日までの305日間、20回の講座と2回のオーケストラ合同練習。なかなかの長丁場でしたが、大変ご苦労様でした。見事最終日までたどりつけましたこと、共に喜びあいたいと思います。
ベートーベンの交響曲はしばしば建築物にたとえられます。
例えば、運命の第1楽章などは「・ダダダダーン」という単純なパーツのみをを組み上げて作った、レンガ作りの建物のようです。
 皆さんが、ほぼ1年をかけて取り組まれたベートーベンの第九。
 オーケストラは、主体構造部にあたります。オーケストラには種々の楽器があり、それぞれ、基礎であったり、柱であったり、壁であったりするわけです。
 そして、合唱。これは屋根に当たります。それも瓦葺きの重厚な屋根。合唱団の皆さん一人ひとりが瓦の1枚1枚だと思ってください。その瓦は、1枚1枚色が違います。
 適当に並べてしまうと、実に見栄えの悪い屋根になってしまいますが、色の並びを注意深く考えて、並べると見事なデザインの屋根になります。
 また、1枚も欠くことはできません。1枚でも抜け落ちたり、はがれたりするとそこから雨漏りすることになり、建物の価値は一気に下がってしまいます。
 誰も、雨漏りのする家など欲しくありませんからね。
 そして、ソリスト。これは、建物を印象づけたり、特徴づける装飾、欄間などの造作、あるいは床の間に飾られた壷や掛け軸であるかもしれないし、壁にかけらられた絵画と考えてもよいでしょう。
 今回私たちは、この建物をプレハブ方式で作りました。
 夜久野工場では、5月14日から、まず部材を磨き徐々に美しい屋根に仕上げていきました。秋に入ると装飾品の製造を。また、年末ごろから綾部工場で主体構造部の製作にあたったわけです。
 MAF管弦楽団は1月の終わりから、夜久野で基礎工事に入り続いて主体構造部を作り上げ2月26日に棟上げ。
 3月4日には夜久野で300日かけて作った屋根が乗り、装飾品も入り・・・3月11日に完成を見たわけです。
 そして、3月18日。竣工式を迎えます。みんなで完成を喜び合いたいと思いますが、その前に・・・
 建物というのは竣工式を行うことを目的に建てるものではありません。竣工式とはあくまでも完成を喜び合う場であって、この建物はそのあとどのように使われるかが大事なのだと思います。
 この、講座を通じ、合唱団の皆さんの中には、歌うことの楽しさ、大勢で声を合わすことの喜びや感動、第九を歌うことの充実感、オーケストラと共に歌うことの楽しさ、あるいは、これまで知らなかった人との数々の出会い・・・など、数多くの事を得られた思います。
 それを、竣工式を最後におしまいってするのではなく、どうぞ今後につなげてほしいと思うのです。
 それは、第九とか合唱という形にとらわれることなく、ここで生まれた新しいコミュニティがどんどん育っていけばいいと思うのです。
 それを実現するための、第九の家であってほしい。
 そうすることによって、今回建てた第九の家はますます輝きを増し、価値も上がります。
 上を見れば、まだまだ素晴らしい建物はたくさん存在します。今回の第九の家は一流の建築家が建てたものと比べればずいぶん見劣りするかもしれませんが、日曜大工でやったにしては上出来だと思ってください。
 また、腕を磨いていただいて、さらに素晴らしい2棟目が建ちますことを念じております。
 1年間おつきあいありがとうございました。

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お知らせ
オーケストラと共にのびのび歌いましょう(date.2012/3/1)
いよいよオーケストラとの練習が始まります。
何度も重ねて言いますが、大切なことはパートでまとまって歌うということです。一人ひとりがそれぞれオーケストラに合わせて歌うというよりも、パートで一つになって歌っていただきたいと思います。
全員が一人ひとりマイクを持って歌うのではなく、各パートに1本ずつのマイクに向かってまとまって歌うんだとイメージしてみてください。
これまでのピアノ伴奏とは、大きく感じが変わりますから、経験のない方などは戸惑われることと思います。でも大丈夫。これまで練習してきた歌を、これまでの練習と同じように歌えばいいだけです。ピアノがオーケストラになったからといって、特に心配することはありません。
むしろ、これまで合唱団110人+ピアノ1人の合計111人で演奏していたのが、今度は65人のオーケストラが加わり、さらには4人のソリストが加わり、合唱団110人+ソリスト4人+オーケストラ65人=179人!ついでに私も加えていただいて総勢180人。
仲間が増えたと思ってください。180人の人たちが一つの同じ目的のために協力し合う。
音楽の力は偉大だと思うのです。もう合唱団の人たちは皆さんお知り合いですが、オーケストラの皆さんとは初対面です。会ったことも、話したこともない人たち。でも、同じ目的のためにここに集まる。指揮棒を振り下ろした瞬間に、その見ず知らずの180人の集団が、揃って、一つの同じ目的のために力を合わせるのですから。
その目的が「すべての人々は兄弟となる」と謳う第九とは、まさにうってつけ。
3月の2回の練習と、当日のリハーサルと本番。4回あるオーケストラとの演奏。第九の演奏という目的のもとに、180人が一つになる醍醐味を是非味わってください。その中の一員であるということに、喜びを感じていただければ嬉しく思います。
何よりも、オーケストラと共に歌う機会はそうそうあるものではありませんので、どうぞ目いっぱい楽しんでください。練習なんて堅苦しいことは思わず、遊園地のアトラクションで楽しんでいるつもりで、どうぞのびのびと歌ってください。1回1回の練習が楽しいひと時となりますように。

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まず、パートで結束を!(date.2012/1/26)
練習も終盤に近づいてきました。3月の本番まで全体練習が中心になります。これまでの練習よりややしんどいかもしれませんが、この山を乗り切れば大きな感動が待っているので、ぜひとも頑張ってください。

さて、合唱の醍醐味は大勢の人が心を一つに声を合わせるところにあります。ベートーベンの交響曲第九番では、その合唱を最終楽章の大詰めの部分に取り入れることで、より感動的な曲に仕上がっていると言えます。

本来は1楽章から3楽章まで、さらに4楽章の前半6〜7分程度全部合わせて、約50分にわたってオーケストラの演奏によるお膳立てがあって、いよいよ全体のクライマックスというところで合唱が登場します。
これだけを見ても、この曲の中で合唱がいかに重要であるかがわかります。あるいは、ベートーベンは合唱を特別な待遇で扱っているともいえます。
今回は第4楽章のみの演奏ですので、お膳立ては6〜7分にすぎませんが、それでもベートーベンの緻密な計算により、盛り上がってきたところで満を持しての合唱の登場となるわけです。

私たちは、美しい音楽を聴いたり、素晴らしい演奏を聴いたりして心を動かすことができます。中でも、誰しもが持っている声、人間の声というのはやりようによってひときわ感動を呼ぶものです。

一人ひとり違った声を持っているけれども、それぞれが心を合わせ、一つの大きな声になる。ベートーベンが第九で訴えようとした「すべての人類は兄弟となる。」これは正に合唱そのものとも言えるでしょう。 全員の心を一つに合わせて・・・いきなりは難しいですから、まずパートでの結束をはかりましょう。同じことを歌うという共通の目標があるわけですから、一つになりやすいはずですね。

各パートがまとまりのある演奏をすることで、よりクリアな演奏が可能になります。
例えば、強い声が必要なところも一人でがんばるより、みんなで力を合わせたほうがより強くなります。また、それぞれが強く歌ってもばらばらだと効果は半減。ピタッと合えば効果倍増です。

1月25日の練習で、かなり合唱団としてのまとまりが出てきました。第九の雰囲気もずいぶん出てきました。
ならば、もう一歩。パート内でしっかり結束してうたってください。これまで、16回の練習をともに乗り越えてきた仲間ですから、しっかりとっまとまって歌ってほしいと思います。

今後の練習ですが、後半部分が難しいので、もうしばらく後半部分の練習に重点を置きます。体力的に厳しい場面もあると思いますが、どうぞ最後まで頑張っていただきますようにお願いします。

そろそろ、本番に向けてアクセルを踏みかけますよ。

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「合わす」ということ、具体的には・・・(date.2011/12/5)
合唱とは、文字通り合わせて唄うこと。オーケストラで演奏することを合奏といいます。これは合わせて奏でること。今更、解説の必要もないのですが、通常合わせるとなると基準がいりますね。何に合わせるか。
合唱の練習のなかで「もっと合わせましょう」と指示があったとき、何に合わせるのか。あるいは、「そこは入りを揃えて」といわれたとき、なにを基準そろえるか。このような指示があったとき、ただ漠然と合わそう、揃えようと思ってもうまくいくものではありません。
よく、言われるのは指揮に合わせましょうということなのでしょうが、オーケストラと一緒に演奏する場合、必ずしもそうではないことを知っておいていただきたいと思います。
オーケストラによってもいろいろなのですが、通常、オーケストラは指揮より若干遅れて弾いている場合が多いのです。これは速い曲と遅い曲あるいは遅い部分と速い部分によっても違います。
多くの場合、速い曲、速い部分では、ほとんど指揮に合っている場合が多いのですが、遅い曲、遅い部分では、指揮より遅れて音が出る、あるいは動く傾向があるのです。
では、そのような場合、オーケストラはどうやって合わせているかというと、基本的にはコンサートマスターという指揮者のそばに座っているバイオリン奏者の弓の動きに合わせます。
が、実は、それぞれの演奏者が自発的にアンサンブルをする。すなわち進行している音楽をひとりひとりが聞ききながら合わせているといえます。
さて、そのように音楽が進む中、合唱だけが指揮にぴったり合わせて出てしまうと、厳密には、合唱が飛び出てしまう現象が起こります。
実際には、大勢で合唱する場合はどうしても遅れ気味になってしまうので、飛び出す心配はあまりないのかもしれません。が、大切なことは、オーケストラの音をしっかり聞いて、オーケストラの音に合わせてて歌っていただくように心がけていただけると、うまくいくと思います。
指揮に合わせて、一生懸命歌うということではなく、アンサンブルの一員として、皆さん自身で音楽を進めていただきたいと考えています。
少し、暴論かもですが、指揮に合わすのではなく、オーケストラの音を基準に合わせてください。
これから年末にかけて、テレビなどで第九が放映される機会が増えます。第九に限らずですが、オーケストラの番組をぜひ見てみてください。その際、指揮と音との関係に少し注目してみると面白いと思います。
指揮者が渾身の力を振り絞って振り下ろしたあと、少し遅れてジャーンってなる場合が、結構あります。指揮者によっても様々ですから、なかなか面白いです。
中には、これでは弾けないっって振り方の人もいますよ。でも、オーケストラはきちっと揃って演奏している。
指揮に合わせて弾いているのではないってことがお分かりいただけるかもしれません。


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よろしくお願いします。(date.2011/10/26)
 5月14日に誕生した合唱団。毎回みなさん前向きに取り組んでおられる様子を拝見し、頼もしく思っております。回を重ねるごとに、少しづつ合唱団らしくなってきました。

 さて、練習は全日程の半分を過ぎ譜読みも終盤に差しかかりました。これまでの練習の中で、第九にひととおり触れていただいたことになります。12月からは、より深く第九を理解し、表現する練習が始まります。

 音楽の表現の一つにクレッシェンドがありますね。「だんだん強く」という意味です。クレッシェンドにもやり方がいろいろあって、均等に少しづつ強くしていくなだらかなクレッシェンドよりも、ぎりぎりまで弱いまま我慢しておいて、最後に一気に盛り上げるというやり方の方が、よりクレッシェンドを際立たせることができます。長いクレッシェンドは難しいですが、ゴールを見据えて、我慢する部分、少し強くしてゆく部分、一気に上り詰める部分に分けて考えると、少しやりやすくなります。

 5月の14日に練習が始まって、3月18日の本番に向けて少しづつ仕上げてゆく。これは正に5月14日から3月18日までの長いクレッシェンド。  さしづめこれまでの譜読みは、まだ強くする前、弱いまま我慢している状態です。ちょうど真ん中を過ぎたこのあたりから少しづつクレッシェンドに向かいましょう。でも、一気に上り詰めないで、今までよりちょっと強くなってゆく程度に。1回、1回の練習を前回より少し強くという具合に。
 そして、来年いよいよ終盤に差しかかったところで、一気にゴールへ向かって上り詰めます。3月18日のフォルティシモをめがけて。

 私も12月の練習に加わらせていただくことが決まりました。一緒にがんばりますので、どうぞよろしくお願いします。

MAF管弦楽団 奥村




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